抗血小板薬編 プラスグレル
公開日時 2009/08/31 00:00
高い心血管イベント発症抑制効果“出血”管理がカギに米FDAは7月10日、抗血小板薬・プラスグレルを承認した。日本を除く30カ国で行われた臨床第3相試験(P3)では、クロピドグレルを上回る心血管イベント抑制効果が示されたことも記憶に新しい。ただ、同剤の使用をめぐっては、致死性の出血リスクもあると指摘されており、“有効性”と“安全性”のバランスが取れた用い方も求められることになりそうだ。本特集では、欧米でのエビデンスや専門医の見方から、チエノピリジン系の“第3世代”とも称される同剤の特徴に迫る。(望月英梨)プラスグレルは、チエノピリジン系薬(ADP受容体阻害薬)の1種。血小板上のADP受容体である“P2Y12”と強力に結合することで、血中のADPと受容体の結合を阻害。これにより、血栓の形成を抑制...