オンコセラピーのがんワクチン 胆道がんでフェーズ2開始
公開日時 2009/08/04 04:00
オンコセラピー・サイエンス(神奈川県川崎市)は8月3日、がんワクチン療法剤として開発を進めている「OTS102」について、胆道がんに対するフェーズ2を開始すると発表した。
対象は5年生存率が10%未満という切除不能進行胆道がん、再発胆道がん患者で、有効性と安全性を検証するとしている。症例数・実施施設数、評価項目、承認申請のメドなど詳細は明かしていない。
OTS102は、細胞傷害性T細胞を誘導し、腫瘍組織に栄養を運ぶ血管の新生に関わる受容体を発現している腫瘍新生血管内皮細胞を特異的に傷害することで、抗腫瘍効果を示すとされている。既に膵臓がんではフェーズ2/3を08年12月から全国27施設(診療科)で実施しており、早ければ10年中にも日本で承認申請する計画という。