【World Congress Report】 ASCO 2009 Report(後編)
公開日時 2009/07/31 00:00
がん医療は個別化の時代により質の高いがん医療を目指して医学ライター/レポーター中西美荷5月29日から6月2日の5日間にわたって、米国フロリダ州オーランドのOrangeCountyConventionCenterにおいて開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)の第45回年次集会。後編では、今年のテーマ“PersonalizingCancerCare”(がん医療の個別化)実現のために欠かすことのできない分子標的薬を取り巻く現況についてさらに紹介する。また、実現の可能性が見えてきたワクチン療法のほか、より質の高いがん医療につながる研究成果を取り上げる。個別化の質向上には新薬開発とともに生物学的マーカー同定が重要個別化治療実現のために、分子標的薬は欠かせない存在である。これまでチロシンキナーゼ阻害剤や...