●緩やか持株会社で自立・地域文化発信の新ビジネスモデル志向●東京に情報拠点置き葦の会とは共存強化、東邦も再編総仕上げ昨年11月20日、葦の会のメンバーで業界６位のバイタルネットと７位のケーエスケーの統合が発表された。売上高5000億円、東邦薬品に次ぐ業界５位卸の誕生である。メディセオ・パルタックHDとアルフレッサHDの超大型合併が華々しく披露された40日後の発表で、注目度は低く再編劇番外編との受け止め方もあった。しかし、超大型合併構想はあっけなく白紙に戻り、バイタルネットとケーエスケーの統合は、再編最終章の序幕開演としての位置づけを得た。両社は緩やかな統合を志向し、自立・地域立脚と全国視野での情報活用を目指す。バイタルネットの鈴木賢社長に取材した。巨大卸誕生は完全白紙撤回へ公取委の２次審査で...