MSD 高インスリン血性低血糖症薬アログリセムの販売名変更 名称類似の誤処方防止で
公開日時 2012/07/24 04:00
MSDは7月23日、高インスリン血性低血糖症治療薬アログリセムカプセル25mg(一般名:ジアゾキシド)との販売名を、同日から「ジアゾキシドカプセル25mg『MSD』」に変更して販売すると発表した。同剤と全く逆の薬理作用となる武田薬品の2型糖尿病治療薬ネシーナ錠(同アログリプチン安息香酸塩)が2010年に上市されたことで、MSDの販売名と武田薬品の一般名が類似。このためMSDが名称類似に起因する誤処方防止の観点から、販売名を変更することにした。
今回の販売名変更により、アログリセムカプセル25mgは経過措置期間へ移行した。同期間満了日は2013年3月31日となる。
これまでに、処方オーダリングシステムで販売名と一般名がともに表示される医療機関から、薬剤選択時に誤処方を誘発する可能性があるとの指摘があった。その後、MSDと武田薬品が協力して医療機関に注意喚起したこともあって誤処方の報告はないが、更なる安全対策を講じるため今回の変更に至った。