製薬各社の海外売上比率は拡大傾向
国内大手製薬企業による海外展開の狙いと課題
公開日時 2024/07/01 00:00
米市場浸透に注力欧・アジア地域への波及を期待ミクス編集部が製薬各社の発表した23年度医療用医薬品売上高から「国内売上比率」を調べたところ、武田薬品が10.6%、アステラス製薬が16.9%で、ともに日本国外の売上比率を減らし、むしろ海外売上比率を伸ばしていることが分かった。2019年度以降の売上比率をみても、日本国内が年々減少しており、両社の米国市場での売上比率は5割前後まで拡大している。このほか第一三共、大塚ホールディングス、エーザイなども2019年度以降の国内売上比率が年々減少しており、世界同時開発した自社新薬の欧米・アジア地域での製造販売承認の取得を押し進めている。承認取得後は営業・マーケティングのリソースを世界市場に振り向けながら、製品のマーケット浸透に注力している状況を垣間見ることが...