帝人ファーマ 在宅腹膜透析に特化した合弁会社設立 透析機器など製造販売のJMSと
公開日時 2024/05/21 04:50
帝人ファーマは5月20日、医療機器メーカーのJMS(広島市)との間で、腹膜透析を主とした在宅での腎不全治療に特化した合弁会社を設立すると発表した。設立契約締結は5月16日付。帝人ファーマの在宅医療事業のノウハウや地域包括ケア事業を生かし、医療機関や患者向けにJMSの腹膜透析関連製品の情報提供を行い、在宅での腹膜透析の普及を目指す。
合弁会社は帝人ファーマが51%、JMSが49%を出資。両社の事業基盤を生かしたシナジーの創出で、「医療者や透析患者さんの腹膜透析のニーズを取り込むことで、在宅腎不全治療におけるサービス企業としての成長を図る」としている。
帝人ファーマは医薬品と在宅医療の二つの事業を組み合わせ、未病から治療、リハビリ・介護まで包括的なソリューション提供に強みがある。多職種連携システム「バイタルリンク」の販売や訪問介護事業の設立など、地域包括ケア関連の事業基盤拡大を進めている。JMSは透析関連の医薬品や医療機器を製造販売し、在宅透析の普及に向けた腹膜透析領域の基盤構築に取り組む。両社は2023年12月にバイタルリンクの販売代理店契約を締結し、販路拡大に向けた協業を行っていた。