普及率の低かったピルをオンライン診療の力で環境整備ＭＲ時代に培った「医師を緩やかにつなぐスキル」を活かして、医療課題の解決を目指す人がいる。医療ベンチャー・ネクイノの石井健一代表取締役だ。外資系企業のＭＲを経て、2016年に同社を起業。日本全国の90人余りの医師と連携し、スマートフォンで、避妊や生理痛の改善に効果があるピルの相談・診察・処方を行うサービス「スマルナ」などの事業を運営している。ＭＲ経験を通じて、「医師の考え方の癖」を知っていたからこそ、サービス提供の重要なカギを握る医師同士の利益の調整が可能になったと振り返る石井代表。薬剤の完成度が高くニーズもあるものの、普及率が低かったピルを、オンライン診療の力で入手しやすい環境を整えたように、ＤＸを活用した医療課題の解決に取り組んでいる。（...