ワクチンの薬剤経済分析 (1)小児肺炎球菌ワクチン
公開日時 2010/07/29 00:00
クレコンリサーチアンドコンサルティング株式会社医療アセスメント研究部小林慎肺炎球菌は、小児における髄膜炎をはじめとする様々な感染症の起因菌となっています。これらの感染症には予後が重篤なものや多大な医療費を必要とするものもありますが、それらを避けるためのひとつの方法がワクチンによる感染予防です。今回は小児肺炎球菌ワクチンの薬剤経済分析を紹介します。肺炎球菌は、小児における髄膜炎、菌血症、肺炎、中耳炎といった感染症の主要な起因菌となっていますが、これらの感染症はいずれも小児医療において重要な疾患です。肺炎球菌による髄膜炎・菌血症は、侵襲性肺炎球菌性疾患(InvasivePneumococcalDisease,IPD)と呼ばれ、頻度はそれほど高くないものの、予後はしばしば重篤であり、深刻な後遺症を...