アステラス製薬 フィットネスサービス「Fit-eNce」を神奈川県で展開 9月から Rx+事業の一環
公開日時 2020/08/25 04:50
アステラス製薬は8月24日、科学的根拠のあるフィットネスサービス「Fit-eNce」(フィットエンス)について神奈川県内のフィットネスクラブを通じて9月からサービス提供すると発表した。同社のRx+事業の一環として推進する。同サービスは同社と横浜市、横浜市立大学との産官学連携で開発した運動プログラム。国内で実施した医学系研究(運動介入研究)において、2型糖尿病患者の血糖コントロールの改善に対する臨床的な有用性が確認されている。
同社は、医療用医薬品(Rx)事業を培った強みを次の新たなビジネスに活かす目的で、最先端の医療技術と異分野の先端技術の融合など、医療や健康分野のソリューション化に関する研究を推進している。診断、予防、治療、予後管理を含む医療シーン全般についての事業化も視野に入れている。
「Fit-eNce」(フィットエンス)は、医師からサービスの紹介を受けた患者が、専用のスマ-トフォンアプリで利用申請し、承認を得る。その後、提携フィットネスクラブに登録して運動を開始するという流れ。フィットネスクラブでは、有酸素運動とレジスタンス運動(標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う運動)を組み合わせた科学的根拠のある運動プログラムに基づき、スポーツトレーナーが患者個々の身体の状態(年齢、筋力、体力等)に合わせた運動メニューを提案する。
運動記録はスマートフォンアプリで医師と患者が共有できる。医師は、専用ウェブサイト上で患者個々のフィットネスクラブの利用頻度、運動履歴、目標達成度などを確認。患者とのコミュニケーションに役立てることができる。当面は神奈川県内のフィットネスクラブ(川崎市宮前区、横浜市西区、横浜市旭区、平塚市)合計4か所でサービスを受けることができる。