トッパン・フォームズと岩谷産業 -150度以下の低温輸送システム提供 再生医療用
公開日時 2019/07/04 03:50
トッパン・フォームズと岩谷産業は7月3日、再生医療用の細胞などを-150度以下で輸送するシステムの提供を始めたと発表した。日本版GDPに準拠しており、細胞などを保管・輸送する際に容器内外の温度管理をリアルタイムで行える。
このシステムは、▽液化窒素を使用して-150度以下の環境を保つドライシッパー(岩谷産業の提供)▽-196度まで計測可能な温度ロガー(トッパン・フォームズ開発)▽クラウド上で監視が可能な温度管理プラットフォーム(同)――からなる。温度・位置情報のログデータをリアルタイムで取得できる。ログデータは、スマートフォンなどの通信を通じて、クラウド環境へアップロードされ、遠隔地からでも閲覧ができる。今回、これらシステムを一括提供する。
GDPガイドラインの実施を受け、製薬企業、医薬品卸は、輸送・保管時の品質管理を厳格化。輸配送時の温度ログの取得や管理強化などの取り組みを進めている。再生医療分野では超低温下での厳格な細胞や製品の取り扱い、品質管理が不可欠であり、このシステムで需要に応える。