VBHCに基づく病院改革2:競合病院と明確に差別化された「強み」を磨け
公開日時 2016/05/31 00:00
ボストンコンサルティンググループシニア・パートナー植草徹也プリンシパル野口亮前回は、医療機関経営を根本から見直すことになる「構造的な」打ち手のうち、2025年医療提供体制改革に向けて、どのように病院の事業モデルを描くべきかについて述べた。我が国では、これまで急性期病院の整備を中心に進めてきた結果、2025年に向けて急速に高齢化が進む中で、機能別病床数の需給ミスマッチが発生することが予測されている。多くの地域では急性期病床が過剰になり、一方で回復期病床が足りなくなると推定される。従って、地域内の機能別病床数の需給ギャップと自院の立ち位置に応じて、どのような機能の病床を、どのくらい提供するのかを定義し、必要に応じて病床転換する必要性を説いた。今回と次回の2回にわたり、急性期病院としての機能を提供...