ソレイジア スプレー式のがん治療に伴う口内炎疼痛緩和液材を導入 日中で事業化
公開日時 2015/04/01 03:51
抗がん剤や支持療法のスペシャリティファーマであるソレイジア・ファーマは3月30日、スウェーデンのCamurus社との間で、Camurus社のがん治療による口内炎に伴う疼痛緩和のための口腔用液材であるエピシルについて日本と中国での開発事業化に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表した。ソレイジアはCamurusに対して契約一時金と開発マイルストーンを支払う。Camurusはソレイジアに対し、日本と中国向けにエピシルの製品供給を行う。ソレイジアは中国、日本の順でエピシルを販売する予定。
エピシルは、スプレーとして口腔内に適用された脂質ベースの液体が、口腔粘膜全体を覆う強固な生体接着ゲルを形成し、口腔内上皮(幹部)を物理的に保護する。スプレーして数分以内に口腔内疼痛を緩和し、その効果は8時間程度持続する。がん患者がすぐに使えるポケットサイズの容器で提供される唯一の口内炎用製品という。
エピシルは欧州での発売を皮切りに、米国やカナダなどの国で発売中。
ソレイジアの荒井好裕社長は、「エピシルは当社開発品ポートフォリオの一翼を担う」としたうえで、「エピシルはがん治療に起因する口内炎あるいは口腔疼痛をコントロールする重要なアンメットメディカルニーズを満たす開発品であり、日本と中国のがん患者のQOLの向上に資するものになる」とコメントしている。