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ギリアド日本法人・ハーマンス社長 「HIV領域でリーダーシップを」 ビクタルビ承認見据え

公開日時 2019/03/20 03:52

ギリアド・サイエンシズ日本法人のルーク・ハーマンス代表取締役社長は3月19日、東京都内で開いた記者会見で、「HIV領域のリーダーシップをとっていく」と意気込みを示した。同社はHIV治療薬について18年に、鳥居薬品とのライセンス契約を解消し、同社の販売に切り替えた。新薬・ビクタルビ配合錠の承認を見据え、新たにHIV事業部を立ち上げ、MR21人を拡充してシェア獲得を狙う。

◎HIVが治癒できる時代も視野 

同社はHIV領域で、すでに6製品を有するが、厚労省の薬食審医薬品第二部会で2月に承認が了承された、ビクタルビ配合錠の上市を見据え、さらなる存在感の発揮を目指す。同日の会見で、同社は同剤について、1日1回1錠と治療が簡便・改良されていると有用性を強調した。このほか同社では、皮下注射で長期間の作用が期待できるCapsid阻害剤・GS-6207の開発も進めている。さらに海外では、男性同性愛者や性転換した女性などの感染予防を目的とした治療薬も承認されている。ハーマンス社長は、予防から治療までのポートフォリオを有すると強調し、「近い将来にはHIVが治癒できる時代がやってくる」と自信をみせた。
 

◎炎症性疾患などの新領域にも事業拡大へ
 
同日の会見で同社は、炎症性疾患をはじめとする新たな領域への参入にも意欲を示した。選択的JAK1阻害薬Filgotinibが関節リウマチやクローン病、潰瘍性大腸炎で、フェーズ3段階。さらに炎症性疾患への適応拡大を視野に入れるという。
 
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