敷地内薬局は4病院に設置 国立大学附属病院長会議
公開日時 2018/10/15 03:50
45ある国立大学附属病院のうち、敷地内に薬局を設置しているのは4病院-。国立大学附属病院長会議(42大学が会員)が実施したアンケート調査で明らかになった。利用者からは、「体調が悪いときや、悪天の時などでは近い方がありがたい」など、利便性を評価されているという。
アンケートは、国立大学附属病院長会議が18年9月下旬から10月上旬にかけてメールで行い、38病院から回答を得た。その結果、敷地内に薬局が「ある」と回答したのは4病院だった。4病院は、千葉大学、滋賀医科大学、島根大学、新潟大学の附属病院。▽「設置していない・予定なし」は22病院、▽「準備中」は6病院、▽「検討中」は6病院だった。同会議では、アンケートを行った理由について、「規制緩和から2年が経ち、現状を把握するため」としている。
敷地内薬局をめぐっては、医薬分業を進める観点から、公道等を介さずに専用道路等により患者が行き来する形態であってはならないとされてきたが、2016年に政府の規制改革会議において、薬局の経営の独立性確保を前提に敷地内への併設が認められた。