コニカミノルタ プレシジョンメディシン推進目指し新会社設立
公開日時 2018/09/28 03:50
コニカミノルタは、新会社「コニカミノルタプレシジョンメディシンジャパン」を設立したと発表した。10月1日から事業を開始する。バイオマーカーの開発や提供を通じ、医薬品の研究開発を支援するサービスなどを展開する。がんやアルツハイマーなどの疾患に対するプレシジョンメディシンを推進し、医療の効率化や社会保障費の適正使用に貢献したい考え。
新会社は18年7月に設立、資本金は2億2500万円。製薬会社や研究機関に対し、バイオマーカーを提供し、研究開発を支援する。また医療機関に対して、遺伝子検査やタンパク質の分子標識・解析技術を用いたサービスを提供する。コニカミノルタは、「個人の体質を遺伝子やたんぱく質など分子レベルで判別して精密に層別化することで、早期診断で早期に治療方針を決め、適切な投薬・治療を可能にしたい」としている。
コニカミノルタは17年、遺伝子診断ビジネスを行う米アンブリー・ジェネティクス社と、製薬会社の創薬を支援する米インヴィクロ社の2社を買収している。またコニカミノルタは、写真フィルムで培った独自技術を活かして開発したタンパク質分子標識・解析技術「HSTT」等をもつ。新事業では、2社とコニカミノルタの技術を融合させることで、グローバル化が進む創薬・研究開発を加速させる。