17年3月卒業の6年制薬学生の就職 MRは336人 前年の大幅減からほぼ横ばい
公開日時 2017/11/06 03:51
薬学教育協議会がまとめた2017年3月に卒業の6年制薬学生の就職動向調査結果によると、医薬情報担当者(MR)は前年より9人増の336人で、83人減となった前年調査結果からほぼ横ばいで推移した。卒業者全体に占める割合は前年と同様の3.5%だった。ミクス編集部の調査では、製薬企業はMRの新卒採用を抑える傾向が続いており、その傾向が反映されているとみられる。
主な進路について、6年制の卒業生が出た2012年~2017年までの推移をpdfファイルにまとめました。下段の関連ファイルからダウンロードできます(11月6日のみ会員以外の方もダウンロードできます)。
これは「平成29年3月薬系大学卒業生・大学院修了者就職動向調査の集計報告書」の中の「6年制学科卒業生調査」で、9633人(男3826人、女5807人)を調べたもの。
それによると製薬などの企業の就職したのは65人増の970人(うち医薬品関連は38人増の873人)で全体に占める割合は0.4ポイント増の10.1%(医薬品関連では0.2ポイント増の9.1%)だった。減少傾向にあった企業就職の割合は17年は増えたが、MRはほぼ横ばいの300人台で推移した。医薬品関連では、開発・学術関連は増加傾向にあり、17年は21人増の320人と、12年以降では初めて300人台に乗せた。
全体としては、31.9%(2.1ポイント減)にあたる3070人が薬局、24.1%(3.3ポイント減)にあたるが2323人が病院・診療所に就職したが、いずれも就職の割合は前年より減った。