在宅介護高齢者の不眠 ケアマネジャーの約6割「適正な薬への見直し必要」
公開日時 2017/10/18 03:50
MSDがケアマネジャー500人を対象に行った在宅介護を受ける高齢者の不眠症に関する調査によると、57.8%が「適正な薬への見直しが必要である」と回答した。不眠について相談または報告を受けたことがあるケアマネジャー(336人)のうち、日中の足元のふらつき、転倒の考えられる原因として「不眠の治療のために服用している薬の影響」を挙げたのは72.6%に上った。しかし、ケアマネジャーの67.4%は、不眠症治療薬について「眠るためには必要である」との認識を示しており、調査結果は在宅領域での不眠症治療薬の適正使用を進める必要性を浮き彫りにした。
「適正な薬への見直しが必要である」「不眠症治療薬に心配や不安を感じる」「服用を中止できるように取り組みたい」との意見を持つケアマネジャー(359人)の76.0%は実際に相談していた。相談相手として最も多かったのが「医師」で72.9%、次いで「(介護を受ける高齢者と)同居する家族・親族」56.8%、「看護師」45.4%、「薬剤師」33.0%だった。