マルホ 関節機能改善薬ヒアロス関節注、あゆみに承継へ 3月1日付
公開日時 2017/02/14 03:51
マルホとあゆみ製薬は2月13日、マルホが製造販売承認を持つ関節機能改善薬ヒアロス関節注25mgを、あゆみに3月1日付で承継すると発表した。マルホは皮膚科学領域に特化する方針を掲げ、あゆみはリウマチ・整形外科領域のスペシャリティファーマを目指している。今回の承継は両社ともに選択と集中にプラスに働くものとなる。
3月1日以降はあゆみが同剤の製造販売元として情報の提供・収集を行い、製品供給していく。あゆみにとっては初めての変形性関節症の製剤となる。
同剤は、1シリンジ(2.5mL)中に日局精製ヒアルロン酸ナトリウム25mgを含有している。効能・効果は変形性関節症、肩関節周囲炎、関節リウマチにおける膝関節痛。もとは資生堂が開発して製造販売承認を取得、96年7月の発売当初からマルホが販売元として展開していたが、その後、マルホが製造販売承認を承継した。
あゆみは参天製薬から抗リウマチ薬事業を承継し、国内初のリウマチ領域スペシャリティファーマとして15年8月から事業を始めた。そして同年12月に昭和薬品化工の医薬品事業を統合し、あゆみが持つリウマチ領域の専門性に、昭和薬品化工の培ってきた整形外科領域の治験と実績を加え、「リウマチ・整形外科領域のスペシャリティファーマ」として事業展開している。