武田と大塚 タケキャブ含むヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤の承認取得
公開日時 2016/02/29 03:51
武田薬品と大塚製薬は2月26日、武田薬品の酸分泌抑制薬タケキャブ錠(一般名:ボノプラザンフマル酸塩)を含むヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤で、一次除菌に用いる「ボノサップパック400」「同800」と、二次除菌に用いる「ボノピオンパック」の承認を取得したと発表した。両社は5月頃の薬価収載を見込んでいる。
タケキャブと同様、パック製剤もコ・プロモーションする。大塚は、タケキャブとこれらパック製剤の売上に応じた対価を武田から受け取る。
ボノサップは▽タケキャブ▽アモリンカプセル(一般名:アモキシシリン水和物)▽クラリス錠(クラリスロマイシン)――の3剤を組み合わせて1つのパッケージとしたもの。ボノピオンは▽タケキャブ▽アモリン▽フラジール内服錠(メトロニダゾール)――の3剤を組み合わせたもの。
2剤の抗菌薬とタケキャブを1日服用分ごとに1シートにまとめたパック製剤を市場投入する理由について、両社は「患者の服薬アドヒアランスの向上を通じて、各薬剤を確実に服用いただくことを目的にしている」とし、「医療関係者の利便性の向上も期待でき、国内の除菌療法により一層貢献していきたい」としている。
ヘリコバクター・ピロリはヒトの胃内に存在する細菌のひとつで、主に消化性潰瘍の発症に深く関与している。ヘリコバクター・ピロリの除菌療法は主に消化性潰瘍の再発予防に有効で、除菌後には再発率が著明に低下する。