軽妙なミステリー小説で理系の世界を身近に
作家 喜多 喜久 さん
公開日時 2022/09/01 00:00
医薬業界に求めるのは“全体の改善”という視点大手製薬会社の研究員として勤務する傍ら執筆活動を続け、化学系ミステリーという新ジャンルを切り拓いた喜多さん。代表作の『化学探偵Mr.キュリー』シリーズは昨年、節目となる10作目を迎えた。作家としてのキャリアを順調に築き、前職を活かした作風も浸透・定着している。研究者から作家への転身も驚かされたが、『死香探偵』や『科警研のホームズ』などシリーズものを次々と上梓。数々のストーリーや作品を生み出すバイタリティはどこから生まれてくるのだろうか。一方で、医療や製薬業界について外に出て見えてきたこともあるという。作家生活の現状と医療の未来について喜多さんにお話を伺った。(富井和司)〔略歴〕1979年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研...