パラメータ変化で影響力を直感的に捉えることが可能に
分析ガイドライン入門~(19)感度分析⑤ 決定論的感度分析
公開日時 2021/10/01 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎変化させるパラメータの数がひとつの感度分析を一元感度分析、2つの場合を二元感度分析、3つの場合を三元感度分析と呼びます。また、感度分析を決定論的感度分析と呼びます。今回は決定論的感度分析について紹介します。一元感度分析ひとつのパラメータを変化ある架空の疾患に対する2つの治療薬、薬剤A(新薬)、薬剤B(従来薬)を評価するためのディシジョンツリーを考えます(図1)。両剤ともに、投与後副作用の可能性があるため、副作用の有無によりその後の予後が変化する構造になっています。例えば薬剤Aの場合、副作用がなければ有効率は95%ですが、副作用があった場合の有効率は90%と設定しています。今回モデルの詳しい説明は割愛しますが、この情報で...