日本整形外科学会 丈夫な骨づくりに10代のスポーツ・運動が大切に
公開日時 2021/09/09 04:48
日本整形外科学会は9月2日、「子どものスポーツとロコモティブシンドローム ~ 人生 100年時代の「体育/體育」を考える」をテーマに、記者説明会を開催した。
東京⼤学の中嶋寛之名誉教授(日本体育⼤名誉教授、横浜市スポーツ医科学センター顧問)は、「⼈⽣100年時代の健康医療戦略」と題して講演した。中島氏は「丈夫な⾻づくりには 10代のスポーツ・運動が⼤切で、⾶んだり跳ねたりする⾻への荷重刺激が必要不可⽋」と指摘。「体育嫌い」がおきないよう、「体育好き」にさせるために⼦ども⽬線の指導が重要という。中島氏は「⼦どものスポーツは「楽しさ」が原点で、科学的エビデンスに基づいた⼦どもたちのスポーツが健康医療戦略の第⼀歩」とした。
早稲⽥⼤学スポーツ科学学術院運動器スポーツ医学研究室の⿃居俊教授は「⼦どものスポーツとロコモティブシンドローム〜⼈⽣100年時代の「体育/體育」を考える」のテーマで講演。⼦ども時代からの運動・スポーツの習慣が運動器を育てると強調した。保健体育は運動を楽しみ、運動の重要性を知る教科にすることが大切で、サステナブル(持続可能)な運動習慣により、サステナブルな運動器とし、「⼦ども時代のスポーツがロコモを減らすことができる」とした。
さらに日本整形外科学会の役割として、①子どもが運動を楽しめる環境 (家庭、幼・保、地域の⼈材⽀援)②人生100年を想定した学校体育(カリキュラム、教員養成)③サステナブル(持続可能)な運動習慣によってステナブルな運動器の健康を図る-をあげた。