がんサバイバーシップを根づかせ 治療の発展が患者の幸せと直結する社会へ
がん防災YouTuber 腫瘍内科医 押川勝太郎さん
公開日時 2021/09/01 00:00
腫瘍内科医でありながら“ユーチューバー”としても活躍する押川勝太郎さん。抗がん剤の進歩に惹かれ、がん治療の世界に飛び込んで感じたのは、生き永らえることで生じるがん患者の新たな不安や悩みであり、そんな患者さんに寄り添えない医療現場へのジレンマだ。「がん治療は発展しているけど、患者さんの幸せにつながっているかどうかは疑問です」と話す押川さんは、ブログやFacebook、YouTubeを活用して、診療中になかなか主治医に聞けないようながん治療に関する情報を発信し、患者さんの不安や悩みの解消に努める。がんを根本的に理解してもらわないと専門である抗がん剤治療や緩和ケアをうまく進められないという思いもある。YouTubeをはじめSNSは“ゲリラ戦”を展開す...