日本医学会連合と日本医学会 新型コロナで注意喚起「自己判断で休薬せず受診先の医師に相談を」
公開日時 2021/01/18 04:51
日本医学会連合、日本医学会は1月13日付で「新型コロナウイルス感染症に関する注意喚起」を公開した。新型コロナウイルス感染症で重症化しやすい高齢者や基礎疾患を持った患者、妊婦などに対し、発熱や息苦しさなどの症状が出た場合は、速やかに受診中の医療機関に連絡、相談するよう呼びかけた。また、ステロイド・免疫抑制剤や生物学的製剤などを服用中に新型コロナに感染した場合について、自己判断で休薬せず、受診先の医師や医療機関に相談するよう求めた。
新型コロナ感染の新規陽性者数が増加する中で、慢性閉塞性肺疾患、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、脳心血管疾患、肥満症などで医療機関を受診している患者、がんなどの悪性腫瘍で闘病中の患者、免疫不全状態にある患者、さらには高齢者や妊婦などは、新型コロナウイルス感染症の重症化の危険度が高いと言われている。
日本医学会連合と日本医学会は、こうした基礎疾患を持つ患者や高齢者等に対し、「感染した場合、重症化しないためには、専門家による出来るだけ早期の確実な診断と適切な治療を受けることが大切」と呼びかけている。さらに、「肺炎などの症状が見られればPCR検査等の結果を待たずに、必要な治療が開始される」として、発熱や息苦しさなどの症状が出た場合には、速やかに受診中の医療機関に連絡するよう求めた。
また、受診中の医療機関が休診の場合であっても、「事前に(主治医に)きちんと相談をして、緊急時の救急車による受診中の医療機関への搬送を指示されていれば、受け入れ先の調整の時間短縮につながり、また経過や投薬内容に基づいた適切な治療が可能になる」と強調している。