編集長沼田佳之新型コロナウイルス感染症の感染者数が再び増加したことに伴い、普段とは異なる夏を過ごした。今秋には新型コロナとインフルエンザの同時流行を迎えるとの観測もあり、医療関係者や患者を受入れる病院は早くも臨戦態勢に入った。一方で製薬各社も何やら動きが活発化している。武田薬品は勤続３年、30歳以上の全ＭＲ含む国内ビジネス部門の全社員に希望退職プログラム導入した。アストラゼネカは国内の支店・営業所を全て閉鎖するという。いずれもビジネス当事者に痛烈なメッセージを放つ。ニューノーマルを征するカギをここから探ってみた。製薬産業を取り巻く環境変化の波は容赦しない。新型コロナの感染拡大でＭＲの在宅勤務や病院を中心とした外勤自粛要請が長期化し、ＭＲの働き方に早くも変革をもたらしている。加えて、コロナ以前...