感染症で決定樹モデルの費用効果分析を学ぶ
分析ガイドライン入門~(9)モデリング③ 決定樹モデルによる費用効果分析
公開日時 2020/08/31 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎決定樹モデルは見た目のわかりやすさから簡単に思われがちですが、実は実際の分析はそれほど簡単ではありません。今回は決定樹モデルを使った費用効果分析を紹介します。前回は決定樹モデルの作り方と期待値計算の方法を紹介しましたが、今回は実際に決定樹モデルを使って費用効果分析を実施してみたいと思います。以下のような架空の感染症と薬剤を想定して決定樹モデルを作り、費用効果分析を実施してみましょう。この設定は前回の決定樹モデルとほぼ同じですが、無効時の切替薬剤として薬剤Cを考慮しています。「入院治療を要するある感染症を考える。この感染症に現在薬剤B(800円/日)が標準治療薬として使用されている。ここに新薬として薬剤A(1000円/日...