骨粗鬆症薬イベニティ 適応患者での第一選択意向は限定的
公開日時 2020/02/29 00:00
骨粗鬆症薬は、ビスホスホネート製剤や選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、抗RANKL抗体などの骨吸収抑制薬と、副甲状腺ホルモン(PTH)製剤の骨形成促進薬の2つに大別される。2019年3月発売のイベニティ皮下注(一般名:ロモソズマブ)は、「骨折の危険性の高い骨粗鬆症」を適応とするヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体製剤。骨形成抑制や骨吸収を促す生理活性物質スクレロスチンに結合して阻害することで、骨形成促進と骨吸収抑制を合わせ持つ。1か月に1回、12か月皮下投与して用いる。しかし、発売からの3か月間で関連性は明確ではないものの重篤な脳・心血管疾患11例が報告されたことを受け、19年7月に発売元から「適正使用のお願い」が発出され、9月には添付文書に「骨折抑制のベネフィットと心...