薬価算定の有用性と費用対効果評価は似て非なるモノ 分析ガイドライン入門~(5)追加的有用性②
公開日時 2019/12/28 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎この連載のタイトルは「Value-basedapproachのために」ですが、補正加算はまさに薬価制度における価値評価です。一方、追加的有用性は日本版HTAにおける価値評価ですが、その評価方法は大きく異なります。補正加算がつくような製品であっても、日本版HTAでも追加的有用性が評価されるとは限りません。定量的な有用性求められる費用対効果評価日本版HTAでは、費用対効果の評価を行う前に、まず評価対象技術に追加的有用性があることを証明することが求められています。より具体的に言えば、費用対効果評価における比較対照技術に対して分析対象技術が「臨床的な有効性・安全性・健康関連QOL」のいずれかの面で優れていることを定量的に示すこ...