ツルハHD 小樽店で処方箋ない患者に医療用医薬品販売「医師からの指示」
公開日時 2019/07/29 03:50
ツルハホールディングス(HD)は7月26日、グループの店舗が、医師の処方箋がない患者に対し、不正に医療用医薬品を販売していたと発表した。医薬品医療機器法(旧薬事法)に抵触する恐れがある。
ツルハHDによると、不正があったのは、北海道小樽市にある「ツルハドラッグ小樽店」。2004年9月~12年5月にかけて、医師の処方箋がない患者に対し、医療用医薬品を販売していた。同HDでは19年4月、外部からの指摘を受けて、保健所に報告。5月に立ち入り調査を受けたという。
同HDでは、社内の聞き取り調査の結果、理由について、「特定の医療機関が長期間休診する際に、患者の様態悪化を防ぐため、事前に医師から指示を受けた」と説明。「患者には、休診明けに医師から処方箋を貰うことを条件に、緊急避難的に販売した」とコメントしている。
同HDによると、12年5月からは医療機関と休日を合わせるようになったため、不正販売はしていないという。今後については、「このようなことがないよう、再発防止に努める」とコメントした。