JACDS 現場の課題共有できる場の設置で会員各社に呼びかけ 不正防止へ
公開日時 2019/06/24 03:50
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の中澤一隆専務理事は6月21日の記者会見で、会員各社に対して現場の薬剤師同士が情報共有できる場の設置を求めていることを説明した。現場での課題共有を図ることで、不正を未然に防ぎたい考え。
アポロメディカルホールディングスが運営する北海道の「アイランド薬局ほくしん店」(北広島市)の調剤報酬不正請求が6月、明るみになった。同社は、会員薬局ではないものの、中澤氏は、「現場だけで(課題を)抱え込まず、悩みがあれば現場で意見交換しながら改善していく取り組みを会員にはしっかりやってほしい」との見解を示した。JACDSはすでに6月18日付で会員各社に事務連絡を発出し、保険調剤のルール等の教育研修の実施と併せて対応を促しており、今後は各企業が自主的に不正防止に取り組むことを促したい考え。
中澤氏は「多くの会員は(法令を遵守し)しっかり業務を行っている。今回の件は、不正請求に加え薬歴の改ざんも行っており、しっかり責任をとってほしいと思っている」とも述べた。