医薬品卸 入荷量を2、3割増で10連休に対応
公開日時 2019/04/26 03:50
医薬品卸は、新天皇の即位に伴う10連休を目前に控え、入荷量の増加や急配対応のスタッフ増員など、体制を整えた。物流センターへの入荷量を通常の2~3割増やしている。連休を前に医療機関からの発注が増えているため。輸液など、周術期関連製品の増加が目立つ。連休中でも医療機関や保険薬局の稼働が多い4月30日や5月2日などは、急配に備えて対応するスタッフを通常の土曜・休日対応の2~3倍程度に増員するエリアもある。
ある地域医薬品卸の物流センターでは、入荷スペースが午後になっても入庫した箱が積みあがっている状態。連休を前にコンベアにも製品が次々と製品が流れてくる状況だ。従業員は梱包、出荷等の作業に追われている。通常なら午後に入ると空きスペースが目立つという。
医療機関の院内在庫確保の需要が高まることから、入荷量を徐々に増やし、体制整備を進めてきた。現在、全体的には通常の2~3割ほど多いという。周術期関連製品の需要が高く、中でも輸液が目立つ。連休を前に来院する生活習慣病患者も増えており、関連薬剤の入荷量も増えている。
医薬品卸各社は、医療機関・薬局の稼働状況を確認した上で、受注や配送に必要な対応を見極め、エリアごとに安定供給体制を整えるよう指示している。支店や営業所でも土曜や休日に担当者を配置する「日直体制」をベースに対応することになっている。連休を前に、支店、営業所に製品を送る物流センター側も慌ただしさが増している。