便利さ、使いやすさの価値評価(4)支払い意思額活用で医薬品の付加価値評価が可能
公開日時 2017/11/30 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎中医協における費用対効果評価の議論ではいよいよ日本のICERの閾値が決定されました。その調査方法として支払い意思額(WTP)調査が話題になりましたが、WTPは便利さなどの付加的価値の評価にも有用です。今回はWTPとコンジョイント分析/DCEについて紹介します。使いやすさの医療経済的評価費用対効果評価では、分析対象製品が比較対照製品よりもどれだけQALYを改善できるかが効果指標となりますが、医療技術の特徴には、比較的QALYに換算することが容易なものとそうでないものがあります。製薬協政策研の定義する「医薬品の価値」でいうところの本質的価値(有効性と安全性)は、患者の生命予後とQOLに直接影響を与えるため、QALYによる評...