経口C肝薬ハーボニー 6割強の医師が第一選択薬として支持
公開日時 2017/09/30 00:00
後続競合薬への期待も強く将来的には位置づけ低下かかつてインターフェロン(IFN)が中核を占めていたC型慢性肝炎・代償性肝硬変の治療は、ここ数年でほぼ経口薬が主役となっている。経口薬は日本人に多く、なおかつIFNが効果を示しにくいC型肝炎ウイルス(HCV)のジェノタイプ1型にも有効で、血液検査でHCV陰性になるウイルス学的著効(SVR)は1型、2型とも9割を超える。現在経口薬は、HCVの複製に必須のNS5A複製複合体、NS5Bポリメラーゼ、NS3/4Aプロテアーゼの働きを阻害する3種類の薬剤が存在し、おおむねこのうち2種類以上を12週間併用する。現在では併用療法向けの配合剤も発売されている。これらの経口薬の併用療法は、予め効果が発現しにくいHCVの遺伝子変異や腎機能レベルなどによって使い分けら...