タカラバイオ 腫瘍溶解性ウイルスによる抗がん剤の国内フェーズ1開始
公開日時 2015/08/12 03:50
タカラバイオはこのほど、がん細胞内において特異的に増殖し、がん細胞を破壊する腫瘍溶解性ウイルスによる抗がん剤「TBI-1401(HF10)」のメラノーマや皮膚の扁平上皮がんなどの固形がんを対象にした国内フェーズ1で1例目に投与したと発表した。発表によると、腫瘍溶解性ウイルスは、正常な細胞内ではほとんど増殖せず、がん細胞内において特異的に増殖しがん細胞を破壊すると考えられている。
フェーズ1は、国立がん研究センター中央病院で、HF10を反復投与した際の安全性などの評価を行うもので、6例に対し2016年3月までに終える予定。1例目は8月3日に投与した。米国ではメラノーマを対象にフェーズ2を進めており、 2018年度の商業化を目指す。