デンカ生研と北大 エボラウイルス迅速診断薬の試作品開発に成功
公開日時 2015/04/01 03:50
デンカ生研は3月31日、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターの高田礼人教授と共同で進めてきたエボラウイルス迅速診断薬について、試作品の開発に成功したと発表した。米国の「BSL4施設」で、エボラウイルスに感染したサルの血清を用いた試験を行ったところ、約15分で感染の有無が判定できることを確認した。
この試作品は、デンカ生研の感染症迅速診断キット「クイックナビ」シリーズのプラットフォームをベースとし血清を検体に測定するもの。同シリーズはイムノクロマト法を用い、特別な器具や装置を必要としないため、簡便かつ迅速な検査が可能で、電源などが十分でない地域においても活用が期待できるという。今後実用化に向け開発を進める。