大塚製薬 カルニチン欠乏症治療薬「エルカルチンFF錠」 12月5日新発売
公開日時 2014/12/01 03:50
大塚製薬は11月28日、カルニチン欠乏症に用いるエルカルチンFF錠(一般名:レボカルニチン)を12月5日に発売すると発表した。今回の発売にあたり、同社は従来薬のエルカルチン錠からの切り替えを進めていくとしている。
同社は1990年にレボカルニチン欠乏の改善薬としてエルカルチン錠を発売し、2011年にカルニチン欠乏症の適応を取得していた。2013年2月には新有効成分のレボカルニチンフリー体を用いた内用液や静注剤を発売。錠剤でもフリー体を開発し、この6月に承認を取得していた。レボカルニチンフリー体で静注剤、内用液、錠剤と3製剤が選択できるようになることから、同社は「カルニチン欠乏症の患者さんに対し適正な継続投与の選択肢を提供し、治療に貢献するものと期待しています」としている。
カルニチン欠乏症は先天性代謝異常患者や血液透析患者に見られ、筋肉の痛みや高アンモニア血症、低血糖発作によるこん睡などの症状を呈する。薬価は100mg錠が1錠あたり97.30円、250mg錠は292.00円。