厚労省 2つの不活化ポリオ混合ワクチンを承認
公開日時 2012/07/31 04:00
厚労省は7月27日、不活化ポリオを含む4種混合ワクチンを承認した。「百日せき、ジフテリア、破傷風、急性灰白髄炎(ポリオ)の予防」のためのもので、阪大微研のテトラビック皮下注シリンジと化血研のクアトロバック皮下注シリンジ。
ポリオの単独不活化ワクチン「イモバックスポリオ皮下注」(サノフィパスツール)は4月に承認されているが、不活化ポリオを含む4種混合ワクチンは初めて。生ワクチンの接種では、ごくまれにポリオを起こすことがあり、それを避けられる不活化ワクチンの導入の必要性が医療関係者、厚労省審議会から指摘されていた。この2つ混合ワクチンは7月20日の薬食審の医薬品第二部会で承認が了承され、今回正式承認の運びとなった。同省は秋からの接種に間に合わせる方針。
使い方は、初回免疫は、1回0.5mLずつを3回、いずれも3週間以上の間隔で皮下に注射する。追加免疫は、初回免疫後6カ月以上の間隔をおいて、0.5mLを1回皮下に注射する。
発売時期は未定だが、テトラビックは田辺三菱製薬、クアトロバックはアステラス製薬が販売する。