【中国】薬価制度、公定価格の引き下げ続く 効率化に挑戦する民営大手卸の実像
公開日時 2012/07/30 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会(代表)保高英児・中村努病院経営に医薬品差益、MRへ転身する医師中国は国営企業が主体だ。民間企業や海外企業の参入を促し活性化するとの流れもあるが、再び国営企業興隆へのシフトが進行との動きも見られる。医療分野は、特に官が強い。病院は伝統的に国営だが、流通も然りだ。薬価制度にふれ、流通での民の挑戦と日本卸の進出事例の現場をみよう。中国の病院経営は医薬品差益で成り立っていることは、4月号でも紹介した。医師の生活も医薬品リベートが水面下で貢献するという。医師の給与は低く、MRは医師出身者が多いが、医師の給与よりMRの給与が高いためだ。薬剤費に15%ほど上乗せ分が患者負担となる。医師へのリベートは20-40%ともいう。支払うのはメーカーなり、その代理店だ。無論違法行...