MRは新薬発売時に成長する
公開日時 2012/02/28 00:00
OBC研究所代表小原公一MRのF君は入社以来8年が経過し、漸く20代ともさよならして、30代に突入しようとしている。正月も過ぎて今年こそ充実した1年にしたいと年初に思ったところである。何しろ今年は念願の新薬が発売されることになり、営業本部長からもこの製品に社運を掛けると、年頭の挨拶で言われたばかりである。思えばF君が入社してから一度も新薬が出たことはなく、先輩に聞いても、「この会社は10年以上新薬が出ていない会社なのである」と平気で答えていた。F君の同期の連中も、「この会社は新薬が出ないので将来性が無い」と諦めて去っていった連中が何人かいたことが思い出される。従って、F君にとっては入社以来初めての新薬であり、力が入るのも無理の無いことであった。然しながら、久々の新薬も他のS社との併売であると...