第34回サンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS)
公開日時 2012/01/30 00:00
CLEOPATRABOLERO-2結果明らかに第34回サンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS)が、12月6〜10日の日程で、米国・テキサス州サンアントニオで開催された。最も注目された試験の1つに、ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陽性の転移性乳がん患者の一次治療として、トラスツズマブ+ドセタキセル併用にペルツズマブを追加しHER2の二重阻害を検討した、「CLEOPATRA」が挙げられるだろう。ペルツズマブを追加した被験者群では、無増悪生存期間(PFS)が有意に6.1カ月延長するという治療成績が得られた。(医学ライター森永知美)HER2陽性乳がんは、HER2タンパクの過剰発現が特徴で、増殖速度が速く予後が悪いとされている。全乳がんの約20%を占めるという。HER2を標的とするヒト化モノク...