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希少難病CAPS治療薬カナキヌマブが薬食審第二部会で審議へ 8月25日

公開日時 2011/08/18 04:00

国内患者数数十人といわれる希少難病CAPS治療薬のカナキヌマブ(予定製品名:イラリス皮下注用150mg 申請者:ノバルティスファーマ)が、8月25日に開催される薬食審・医薬品第二部会で審議されることになった。この日の部会で了承されれば、9月にも正式承認が見込まれる。

CAPSは、炎症に関与するインターロイキン(IL)-1βが過剰に産生されることで起これるといわれ、生後すぐや幼児期から40度にも及ぶ発熱や激しい関節痛が断続的に繰り返され、さらには聴覚や視覚の障害、骨・関節の変形なども引き起こすこともある。おおよそ100万人に1人の頻度で発症するといわれる。昨年にオーファンドラッグに指定、今年1月に承認申請。CAPSを適応症とした治療薬は日本にはなく、承認されれば国内最初となる。9月の承認ならば、順調にいけば年内に保険適用となる。

同剤は、IL-1βと特異的に結合することで、炎症を抑える。海外の用法では8週間に1回投与する。欧米ではIrarisの製品名で販売され2010年売上高は2600万ドルに上るが、日本には承認薬はなかったため「CAPS患者・家族の会」が国内で使えるよう厚生労働省に要請していた3つの治療薬の1つだった。厚労省は、開発の必要性の高い未承認薬と判断、昨年同社に開発要請。同社は要請前の09年から約20人の患者を対象に国内開発を進めていた。

CAPSはいくつかの病態の総称で、最も重度の病態のCINCA症候群の患者・家族と治療薬の獲得を巡る動きは、MONTHLYミクスで10年1月号から11年3月号まで断続的に取り上げてきた。 
 

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