大日本住友製薬は５月11日、2011年３月期（10年度）決算を発表した。RBアバプロの売上は83億円（前年度比＝以下同、122.7％増）となり、当初計画を３億円上回る結果となった。11年度は100億円の大台を超える120億円を目指す。

国内医薬品事業は、アバプロなどが業績を牽引し売上高2113億4900万円（3.6％増）、営業利益433億1400万円（26.1％増）となった。戦略３製品の売上げをみると、アバプロが好調に推移するも、末梢循環改善剤プロレナールは149億円（2.9％減）。てこ入れを図った統合失調症治療剤ロナセンは90億円（42.0％増）と前期実績を上回るも、計画の105億円から大きく下ぶれした。通期目標は130億円。このほか、Ca拮抗剤アムロジンは後発品の攻勢を受け414億円（20.4％減）だった。全社の業績は、米国事業の特許権やのれん償却費負担などが重石となり、各利益段階で２桁減益となった。

【連結業績（前年同期比）11年度通期予想（前年同期比）】
売上高3795億1300万円（28.1％増）3620億円（4.6％減）
営業利益309億5100万円（13.1％減）170億円（45.1％減）
経常利益286億1600万円（15.4％減）155億円（45.8％減）
純利益167億9600万円（19.9％減）85億円（49.4％減）

【10年度売上高（09年度実績）11年度通期予想、億円】
アムロジン414（520）310
ガスモチン210（207）210
プロレナール149（154）170
メロペン126（147）100
ロナセン90（63）130
エバステル86（92）67
アバプロ83（37）120
リプレガル62（25）75
スミフェロン51（58）50
アムビゾーム46（40）50
メルビン44（39）10
エクセグラン35（36）34
ドプス33（36）32
グリミクロン28（32）26
キュバール27（30）24
アルマール26（28）25