医師と患者 積極的コミュニケーションで建設的関係に 通院患者300人調査
公開日時 2011/04/20 04:02
患者自身から医師に積極的にコミュニケーションをとっている――フライシュマン・ヒラード・ジャパンの医療専門ユニット「FHヘルスケア」(永田正人代表)は4月19日、患者300人を対象にしたインターネット調査で、医師との会話の中で生じた疑問について、患者の70%以上が医師にもう一度聞いて確認していることがわかったと発表した。更に患者の約85%が医師との会話の中で病気・治療法・薬剤の悩み・疑問は概ね解消できていると答え、治療法や薬剤の希望や変更も患者の半数近くが医師に積極的に伝えていることも明らかになった。
調査は2月24日~25日に実施した。調査タイトルは「病院受診に関する意識調査」で、患者と医師とのコミュニケーションがどのような現状になっているのかを調べた。調査対象は全国の通院治療中の患者300人(疾患問わず)。
「医師との会話の中で発生した疑問をどのように解決しているか」と聞いたところ、「主治医にもう一度聞く」が70.3%と最も多く、次いで「自分で調べる(書籍・ネットなど)」が53.0%となった。「医師との会話では、病気や治療法・薬について悩みや疑問は解消できているか」と聞いたところ、「やや解消できている」が67.7%、「完全に解消できている」が17.0%で、計84.7%が概ね解消できていると分析できる。
一方、「あなたは治療法や薬について希望/変更を伝えたことはあるか」との質問に対しては、「全くない」が21.0%、「あまりない」が30.0%だったのに対し、「時々ある」が44.0%、「何度もある」が5.0%で、約半数の患者が「ある」との認識を示した。
この調査結果について、医師限定コミュニティサイト「MedPeer」を運営し、自身も臨床医の石見陽氏は、「多くの患者が説明不足の場合は医師の再度の説明を求め、治療法の変更などについても自身の考えを積極的に医師に伝えていることが明らかになり、医師と患者の関係性が建設的な関係に変わってきていることがわかる」とコメントした。