最近のMRは隠密行動が多い
公開日時 2011/01/30 00:00
OBC研究所代表小原公一一人の患者さんの家族と思われる男の人が紙袋を提げ、病院の玄関を足早に入ってきた。彼はエレベータホールへ真っ直ぐ向うと、エレベータのボタンを押し、エレベータの中に消え入るように入っていった。そして医局のある5階で下りるとそのまま医局に向った。医局のドアを開け、Y先生のデスクに真っ直ぐ向うと「○○製薬の××です。今日はこんな格好ですいません。先日お約束した文献をお持ちしました。」先生は顔を上げると「ああ君か。有難う」と受け取った。この種の活動はある程度先生との間で人間関係が出来上がっていないと出来ない“術”であるが、ベテランのMRになれば可能な術でもある。最近病院の訪問規制も益々厳しくなり、患者さんの目や他社の目を眩ます目的で、敢て背広も着ず、ネクタイもせず、MRカバンも...