アルフレッサHD 金額ベースの妥結率は34.6%
公開日時 2010/11/05 04:00
アルフレッサホールディングス(HD)が11月4日に発表した、11年3月期第2四半期(4-9月)連結業績によると、適正な利益を見込んだ販売姿勢を堅持したことが奏功し、医療用医薬品卸売事業の営業利益が前年同期比150.9%増と大幅増益となった。9月末の妥結率は、金額ベースで、34.6%、軒数ベースで68.5%にとどまった。なお2年前の妥結率は金額ベースで69.1%、軒数ベースで88.6%だった。
同社は、4月以降、薬価差を1.5~2ポイント程度圧縮する計画を立案し、適正利益の確保を目指している。そうした中で、新薬創出加算を理由とする、いわゆる値上げ騒動も発生したため、「妥結率が低調に推移している」とした。今後については、「4、5月と比べて購入側の理解も進んできたと思っている。医薬品卸として、加算の浸透に全力を注いでいく」と強い意気込みを示した。
連結業績は、売上高1兆453億7900万円(前年同期比3.1%増)、営業利益117億円(122.3%増)、経常利益157億7600万円(76.1%増)、純利益83億1300万円(120.3%増)だった。医療用医薬品卸売事業では、売上高1兆371億4200万円(3.1%増)、営業利益112億4500万円(150.9%増)だった。
通期営業利益予想に対する進捗率は59.7%と堅調に推移したものの、「下期以降の価格交渉が厳しさを増す」(同社)として、業績予想は前回公表数値を据え置いた。なお通期業績予想は、売上高2兆1900億円(6.3%増)、営業利益196億円(33.7%増)、経常利益270億円(21.1%増)、純利益141億円(34.3%増)。