【米国】卸経由増大、3大卸の顧客構成の変化と収益への影響
公開日時 2010/09/29 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児・中村努卸の存在感増すも、成長率は低下HDMA(米国卸連)の製薬企業の流通チャネル別構成比(2008年)によると、卸経由は85%、特殊医薬品卸6%を含めると91%になる。サンプリングの方法が前年までと異なることに注意が必要だが、07年の医薬品卸経由が74%、特殊医薬品卸経由が7%の計81%だったため、08年にかけて計10ポイントも増加した。米国では卸の物流センターを経由しない非在庫配送を含め、医薬品卸の存在感が高まっている(図1上段)。米国卸は先発品と後発品で、異なる方法で粗利を確保している。先発品については特許切れ後に大幅に価格が下落するため、特許期間中は、メーカーが開発費用を回収するためにメーカー売値が上昇する傾向がある。そのため、卸は安く仕入...