サノフィ ロベノックスの後発品の承認撤回訴訟は棄却へ
公開日時 2010/08/31 04:00
ノバルティスのサンド事業部とモメンタ・ファーマシューティカルズが申請した低分子ヘパリン製剤ロベノックス(一般名・エノキサパリン)の後発品がFDAの承認を受けたことを受けて、サノフィ・アベンティスがFDAの承認撤回を求めていた仮差し止め訴訟でコロンビア州地区裁判所は8月25日、訴えを却下する決定を下した。
サノフィ・アベンティスは7月末、今回承認されたロベノックスの後発品についてFDAが同社の先発薬と同じ有効成分であることの確認を怠ったとして提訴していたが、同裁判所は「差し止め請求はFDAが同等性確認を怠ったことをサノフィが証明しえたであろうと思われる場合のみに認められる」との見解で却下に至ったとしている。
一方のサノフィ・アベンティスは、今回の決定について裁判所が提訴が持つメリットを十分に裁定できていないとして、今後も法廷闘争を続けていく意思を表明している。