【綜合】変化する欧・米・日 医薬品卸のビジネスモデル②進む欧米卸の多角化、期待される日本卸の挑戦
公開日時 2010/07/29 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会(代表)保高英児・(欧)瀬川裕司・(米)中村努生産性は高い米、低い欧、中位の日欧米日の医薬品卸生産性を分析しよう(図1)。データの制約上、ここでは全社・卸事業別の従業員数、従業員一人当たり売上高(生産性)を比較する。まず、全社レベルの従業員生産性は、3.1~6.2億円と高い米国、0.2~1.2億円と低い欧州、1.2~2.2億円と中位の日本との傾向が読み取れる。ただし事業構成が異なるなど、単純比較はできない。卸事業に限れば、欧米日卸各社とも従業員数が1万人前後で横並びとなる。欧米日では、市場規模はもちろん、売上高や事業構成、利益構造が違う。従業員数が同様でも、欧米日の地域のみならず個々の企業毎にも、従業員が求められる機能や役割は異なる。卸事業の従業員生産性に...