アステラス 米国でのベシケア訴訟 テバ社と和解成立
公開日時 2010/06/29 04:00
アステラス製薬は6月28日、後発品最大手のテバ社と米国で係争中だった過活動膀胱治療薬「ベシケア」(一般名:コハク酸ソリフェナシン)の特許侵害訴訟で、和解契約を締結したと発表した。和解により同訴訟は終結する。アステラスは同剤の物質特許が2018年11月まで有効と主張していたが、和解契約によりテバ社は18年10月からベシケア後発品を独占販売できることになった。
アステラスは09年9月、米FDAにベシケアの後発品申請を行ったテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズとテバ米国子会社に対して、同剤の物質特許を侵害しているとして、ニューヨーク州南部連邦地裁に提訴したと発表した。その後、両社間で協議した結果、アステラスが小児試験に基づく独占販売期間を取得しない場合に、テバ社が18年10月から後発品を販売できることなどで合意し、和解となった。なお、アステラスはベシケアの小児試験を行っているかどうかについて、非開示としている。